2025年度 No.51

『ペテロの信仰』 船田肖二師

 ヨハネの福音書13章34節~38節

「・・・・・ペテロはイエスに言った。「主よ。なぜ今ついて行けないのですか。あなたのためなら、いのちも捨てます。」イエスは答えられた。「わたしのためにいのちも捨てるのですか。まことに、まことに、あなたに言います。鶏が鳴くまでに、あなたは三度わたしを知らないと言います。」

メッセージ要約

ヨハネは、イエスが「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。」と語った後に、シモン・ペテロとイエスの個人的なやりとりを書き残しています。

イエスの側近くにいたペテロは、イエスのさりげない様子に気が付いて「主よ、どこにおいでになるのですか。」と尋ねます。ところがイエスの返答は「わたしが行くところに、あなたは今ついて来ることができません。しかし後について来ます。」でした。もちろん、これらの言葉以外にもいろいろなやりとりはあったのかもしれませんが、ペテロはこの言葉を受けて「あなたのためなら、いのちも捨てます。」と、仰告白をしています。ところがそれに対して「鶏が鳴くまでに、あなたは三度わたしを知らないと言います。」と、ペテロの.仰告白を覆されたのです。これはペテロにとって衝撃的な出来事でした。その後、言われた言葉に縛られて、夜も眠れなかったと思います。聖毒には書かれていませんが、何度も弁明を試みただろうということは分かります。その後のイエスのメッセージを、ペテ口はどのような気持ちで聞いたことでしょう。そしていよいよイエスを捕らえに人々が来た時、ペテロは剣をふるい、大祭司のしもべの右の耳を切り落としてしまいます。やがてイエスが捕らえられていったとき、ペテロは大祭司の家の中庭までついていきます。ペテロは力の限り、イエスについていこうとしたのです。けれどもそこにいた人々に、「あの人の弟子ではないだろうね。」と聞かれた時、三度も否定してしまったのです。すると、すぐ鶏が鳴きました。ペテロはイエスに従いきることが出来なかったのです。けれどもこれは、神の愛の計画でした。ペテロは自分に絶望することが出来たからです。復活されたイエスに出会ったペテロは、漁をしていた舟から飛び込んで泳いでイエスのところに行きました。そこで何を語り合ったかは書かれていませんが、食事の後のやりとりをヨハネは記しています。そこで、「わたしを愛していますか。」と三度尋ねられます。それに対して「主よ、あなたはすべてをご存じです。」と、主がすべてを知ってくださっていることを改めて知っていくのです。結局のところ、神に愛されていることを知り、神を愛することに尽きるのです。主はペテロと同じように、そのままのわたしたちを愛してくださっています。わたしたちもありのままの姿で、主を愛していこうではありませんか。