2025年度 No.48

『おことばですので』 船田肖二師

ルカの福音書5章1節~11節

「先生。私たちは夜通し働きましたが、何一つ取れませんでした。でも、おことばですので、網を下ろしてみましょう。」

メッセージ要約

 今日は、シモンペテロのイエス・キリストに従うきっかけとなった個所です。群衆が神の言葉を聞こうと押し寄せてきたとき、ペテロたちは網を洗っていました。押し寄せた群衆の前にいたイエス・キリストが、ペテロに舟に乗せてくれるように頼まれ、陸から少し離れたところから群衆を教えられたのです。

 ペテロは話を聞くつもりがなかったのに、主の足元でその語られる言葉を聞きました。
主のことばには力がありました。それに権威があったのです。話が終わって「深みに漕ぎ出し、網を下ろして魚を取りなさい。」と、主が言われた時、おそらく戸惑いはあったでしょうが、「わたしのこれらのことばを聞いて、それを行うものはみな、岩の上に自分の家を建てた賢い人にたとえることが出来ます。」と言われた主の言葉を思い出し、「先生。私たちは夜通しはたらきましたが、何一つ捕れませんでした。でも、おことばですので、網を下ろしてみましょう。」と言い、主の言葉に従う事が出来たのです。

 その通りにすると。、おびただしい数の魚が入り、網が破れそうになりました。別の舟に応援を頼んだに関わらず、二艘の舟はいっぱいの魚で沈みそうになるほどでした。この時、ペテロは自分の罪深さを強く自覚するのです。思わず「主よ、私から離れてください。わたしは罪深い人間ですから。」と、叫びました。ペテロの心に何が起こったのでしょう。

 ペテロは、自分の考えや想像をはるかに超えて働かれる主を見た時、自分の心の内に隠して忘れてしまっていた感情を思い出し、主の前に立つことが恐ろしくなったのです。わたしたちはどうでしょう。主の前に立つことができるでしょうか。今は漠然と神のことを考え、とりあえず主に従って行けばいいと考えているだけかもしれません。けれども神は生きておられます。具体的にわたしたちの日常に働いてくださるのです。主はペテロに、「恐れることはない」と、声をかけてくださいました。主はわたしたちの弱さを知り、私たちを覆ってくださる方です。主の生きて働かれる姿を知ったなら、今度はすべてを捨てて、主に従っていこうではありませんか。