ルカの福音書7章20~23節
…イエスは彼らにこう答えられた。「あなたがたは行って、自分たちが見たり聞いたりしたことをヨハネに伝えなさい。目の見えない者たちが見、足の不自由な者たちが歩き、ツァラトに冒された者たちがきよめられ、耳の聞こえない者たちが聞き、死人たちが生き返り、貧しい者たちに福音が伝えられています。だれでも、わたしにつまずかない者は幸いです。」…
メッセージ要約
わたしたちの日常には四季があり、それにより、時の流れをより深く実感できます。気温の変化による木々や草花、作物の移ろいは、それに伴う色やにおい、味や装いによって、わたしたち日々に変化を与えてくれます。
主がヨハネを通してバプテスマを受けたあと、人々に福音を告げ、力ある業を行うようになられました。多くの人々が主のところに集まり、病気や苦しみや悪霊に悩む多くの人々が癒され、また目の見えない多くの人たちを見えるようにされていたのです。このニュースを弟子たちから聞いたヨハネは、二人の弟子を主のもとに送り出し「おいでになるはずの方は、あなたですか。それともほかの方を待つべきでしょうか」と尋ねさせます。
神は、人々がイエス・キリストを通して癒され、自由と喜びにあふれていく姿を見せてくださいました。人々はイエス・キリストを通してなされた神のわざを認め、多くの人々が主のところに押し寄せ集まりました。ヨハネは神に選ばれた人でしたが、弟子たちから聞いた言葉をどう理解したらよいのか分かりませんでした。だからこそ、「おいでになるはずの方は、あなたですか。」と尋ねさせたのです。誰かから聞いたことを理解し、受け止めることは難しいことです。しかし自分が体験したならばそれはだれも否定できない力となります。ですから主は弟子たちに、「自分たちが見たり聞いたりしたことを伝えなさい」と言われたのです。これはわたしたちも同じです。だれかの言葉ではなく、自分の見たこと聞いたことを受け止めていくとき、困難の中にも神の御手があり、恵みによって癒され、新しくされていく変化を感じることが出来るのです。主はわたしたちのすぐ近くにいてくださり、どんな人にも与えられる、尽きることがない恵みを体験しようではありませんか。