2024年度 No.21

『備えるべき新しい皮袋』船田肖二師

ルカの福音書5章36~39節

…まただれも新しいぶどう酒を古い皮袋に入れたりはしません。そんなことをすれば、新しいぶどう酒は皮袋を裂き、ぶどう酒が流れ出て、皮袋もだめになります。新しいぶどう酒は、新しい皮袋にいれなければなりません。…

メッセージ要約

 暑い日が続いています。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。飛び込んでくるのは酷暑や台風、地震のニュースであり、世界各地で起こっている紛争や災害のニュースも、将来に対するわたしたちの不安を増大させます。またどの国においても、いろいろな考えの人がおり、だれがリーダーになるかは人々の大きな関心事であり現実の課題です。そのような中、神を知っているわたしたちに与えられている主にある使命、その働きはどこにあるのでしょうか。
 神はいつの時代も、人の知恵では解決できない試練を与え、人が神に立ち返るように導いてくださっています。わたしたちは気が付かないうちに、神はわたしたちの良い考えや正しい行動を、実現してくださるはずだと思い込み、神に聞くことをつい忘れてしまいます。神は変わることのない方ですから、わたしたちはすでに与えられているものを守るだけではなく、神がいま与えたいと願っておられるものを理解し、受け取らなければなりません。この時代の只中にあって、惑わされないで神の前に立ち続けることは難しいことですが、とても大切なことです。なぜなら神はその時代、その時、その瞬間にも、わたしたちに語り続けてくださっているからです。
 神は昔も今もこれからも変わることがありません。しかし、この世とこの世の物は過ぎ去ります。だからこそわたしたちは、消えゆくものを守るだけではなく、変わることのない神に望みを置き、その時その時に与えられる主の導きに応答していかなければならないのです。主は「新しい酒は新しい皮袋へ」と教えられました。わたしたちも、日々主から新しい恵みをいただくと同時に日々成長し、恵みを受け取るのにふさわしい者と変えていただこうではありませんか。