マタイの福音書6章6~8節
「…ですから、彼らと同じようにしてはいけません。あなたがたの父は、あなたがたが求める前から、あなたがたに必要なものを知っておられるのです。」
メッセージ要約
わたしたちはいろいろな人に、またいろいろなものに囲まれて生きています。その中でいろいろなものを手に入れますが、同時にいろいろなものを失っています。神はわたしたちに「求めなさい」と教えられましたが、いったい何を求めたらいいのでしょう。わたしたちの日々の必要は、成長や目的、置かれた環境や使命によって異なっています。当然、同じように生まれ育っていても、生き方はそれぞれ違って当然です。神はそんな私たちを、一人一人がかけがえのない存在であると、イエス・キリストを通して教えてくださいました。すなわち、わたしたちの存在の根底に、造り主である神を認め、その神に愛されているという理解がなければ、すぐに目の前にある事象に流されてしまうのです。だからこそイエス・キリストはわたしたちが神を見上げ、その神を信頼して生きるべきことを、繰り返し教えくださっているのです。
わたしたちが信仰をもって歩み始めると、聖書を読み祈ることの大切さを教えられますが、熱心になればなるほど形を追い求め、その見える姿によって自分の信仰を表そうとしてしまうのかもしれません。主は、人に見せるためではなく、隠れたところで見ておられる神の前に生きることを教えられました。主は見ておられるのです。そしてわたしたちにはわからなくても、わたしたちを知っていてくださり、わたしたちの本当の必要を、求める前から分かっておられるのです。
あなたは今、何を求め、何を必要としているでしょう。自分が背負い込んでしまっている重荷を、主が知っておられるだけでなく、その解決をも備えてくださっていると信じることが出来れば、なんと幸いな事でしょう。わたしたちの主は求める前から必要を知っていてくださるのですから、恐れず安心して祈り求め、主に従っていこうではありませんか。