2023年度 No.44

『主の喜ばれる生き方』船田肖二師

マタイの福音書25章40節

「すると、王は彼らに答えます。『まことに、あなたがたに言います。あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち、それも最も小さい者たちの一人にしたことは、わたしにしたのです。』」

メッセージ要約

 神を信じ、神に従いたいと願っているわたしたちは、どのように生きればよいのでしょう。生まれたときから神の存在を教えられ、神を意識しながら歩むことが自然である人ならともかく、多くの方は、目に見えない神を信頼して生きることの難しさを、日々感じておられると思います。指導としては、礼拝を守り、聖書を学び、祈る事。すべては主から与えられたものであることを覚え感謝をもって献げる事。そして与えられた恵みを感謝し、証しすることを教えられます。ところがこれを一所懸命、守り行おうとすればするほど、恵みが遠ざかってしまうように感じてしまいます。
 神は、イエス・キリストを通して、神と共に生きる姿を見せ、教えてくださいました。それは神のわたしたちに対する約束を信じ、イエスが人々に語られ、行われたことを心にとめて黙想し、現実の生活に生かすことです。その根底にあるのが、神のわたしたち一人ひとりに対する愛情と、特別な計画です。神はイエス・キリストを通して、私たちが一人で生きているのではなく、神も私たちに寄り添って下さっていることを教えてくださっています。この、共にいて下さる神を通して、わたしたちは他の人々を愛し、神の思いを味わい、実現していくことが出来るのです。
 イエス・キリストは、わたしたちの目の前にいる小さく弱い存在に、心を寄せ犠牲を払って愛の行為を行うならば、それは神に対する行為と一緒で神の喜ばれることであると教えてくださいました。しかしそれは、神の前に立った時知ることが出来ることであって、考えて行動すればいいわけではありません。だからこそ弱い自分を認め、神を信頼してひとつひとつの決断をしていかなければなりません。神はわたしたちと共に働いてくださるからです。信仰生活を送るために、共にいてくださる神を認め、日々その御手を体験しようではありませんか。