加藤郁生師プロフィール
福岡県福岡市出身。西南学院大学文学部卒業。在学中に日本イエス・キリスト教団福岡教会の横田武幸師の司式のもとに受洗にあずかる。会社員を経て、関西聖書神学校を卒業。日本イエス・キリスト教団箕面希望教会、福岡教会で奉仕し2000年より渡米。ウェスレービブリカルセミナリーにて修士号を取得する。帰国して京都信愛教会、明石人丸教会で奉仕する。二人の息子の父。読書・ヴァイオリン演奏・家内との散歩を楽しむ。
ルカの福音書15章11~32節
メッセージ要約
イエス様はこのたとえ話を通して神様と私たち人間についての関係についてお話をされました。この中に出てくる父は神様のこと。そして息子は私たち人間のことと考えていただけるでしょう。このお話を通して描かれていることは・・・
① 神様から離れた私たち人間の不幸な姿が描かれています。
父親と共にいた二人の息子の内一人が自分の財産を持って家を出ました。しかしその結果はみじめでした。放蕩に身を持ち崩した息子は食べるものにもこと欠く始末でした。これは神様から離れた私たち人間の姿を表しています。人間が神様から離れて、自分の欲望に従って生きるならば、その人の人生は空虚なものとなってしまうのです。
② 神様は神から離れた私たち人間が、ご自身のもとに帰って来るのを待っておられます。
汗水働いて得た財産を持って行かれた父親はしかし帰って来る息子を遠くから見つけて、かわいそうに思い、走り寄って抱き、口づけしました。これは偶然ではありません。父親はいつも息子を思って待っていたのです。神様はたとえ私たちの方が、どんなに神様を厭い、神様から離れていても、その私たちを待ち続けておられるのです。
③ 神様は帰って来たわたしたち人間を神の子として扱ってくださいます。
父親は帰って来た息子を喜んで、彼に最上の着物と指輪と履物を与え、子牛をほふってお祝いをしました。ただひたすら息子の帰りを喜び祝う父親でした。実はこれこそが神様が私たちにお持ちくださるお心です。私たちは神様にとって大切な存在です。その神様のもとに帰り、神様と共に生き、神様と共に働くことが私たちの幸せです。神様は今、あなたをご自身のもとへと招いておられるのです。