ルカの福音書1章28~31節
「御使いは入って来ると、マリアに言った。『おめでとう、恵まれた方。主があなたとともにおられます。』しかし、マリアはこのことばにひどく戸惑って、これはいったい何のあいさつかと考え込んだ。すると、御使いは彼女に言った。『恐れることはありません、マリア。あなたは神から恵みを受けたのです。見なさい。あなたは身ごもって、男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。』」
メッセージ要約
生きていると、自分ではどうすることもできない現実に直面することがあります。それは自然災害であったり、国や個人の争いであったり、また思いがけない事故や突然の病であったりします。多くの場合は、それが自分でなければ気にもせず、心配することはあってもすぐに忘れてしまいます。
今年も振り返れば、いろいろな出来事がありました。私たちもある意味当事者であり、気が付かないうちにいろいろな問題や課題に直面していますが、まだ自分は関係がないと安心していると、やがて自分の番が来た時に慌ててしまうのです。
けれども、神に愛されていることを知り、主なる神がどんな時にも共にいてくださることを知っているならば、御使いがマリアに語った「おめでとう、恵まれた方。主があなたとともにおられます。」という言葉を、共感をもって受け止めることができます。そして、それだけでなく、神の約束を拠り所とした平安を得ることができるようにされるのです。
御使いによって与えられたメッセージは、初めはマリアを不安にさせましたが、主が共におられ、すべてが神の御手の中にあることを認めた時に、信仰をもって受け入れる力が与えられたのです。ですから、私たちが困難に勝利するのも、共にいてくださる生ける神によることを忘れず、どんな時にも望みをもって歩ませていただこうではありませんか。