マタイの福音書4章12~17節

イエスはヨハネが捕らえられたと聞いて、ガリラヤに退かれた。そしてナザレを離れ、ゼブルンとナフタリの地方にある、湖のほとりの町カペナウムに来て住まわれた。
これは、預言者イザヤを通して語られたことが成就するためであった。
「ゼブルンの地とナフタリの地、海沿いの道、ヨルダンの川向こう、異邦人のガリラヤ。闇の中に住んでいた民は大きな光を見る。死の陰の地に住んでいた者たちの上に光が昇る。」
この時からイエスは宣教を開始し、「悔い改めなさい。天の御国が近づいたから」と言われた。

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メッセージ要約

世を救うために来たイエスは、宣教のはじめに言いました。「悔い改めなさい。天の御国が近づいたから」。これはどういう意味なのでしょうか。
1.天の御国が近づいた
イスラエル人は、神が約束した救い主が来て、自分たちの(天の)国が造られることを待ち望んでいました。ローマの支配という、希望が持てない暗闇の中に、イエスは光として登場し、約束の天の国が近づいたと伝えました。
2.悔い改めなさい
当時の人たちは、救い主はローマ帝国に反抗し、その支配から解放してくれること期待していました。救い主が来ることは神の約束でしたが、彼らの期待は勘違いでした。彼らは神の約束や計画を多くの部分で誤解し、表面的な自分たちに都合の良い理解となっていました。それは、神の思いや計画から離れたものでした。
「悔い改めなさい」とは、神とその約束について誤解していることに気付き、心を入れ替えて神の本当の約束を受け取りなさいという意味です。
3.現代の私たちも
私たちは、この世からの影響を常に受けています。価値観についても同様です。閉塞感のある時代において、希望を失い、諦めてしまうことがあるのではないでしょうか。幸せになる基準もこの世のものとなっていないでしょうか。裕福なことが幸せであり、善行をする人が天国に入れると思ってしまいがちです。
神はこの世の価値観に惑わされず、神の約束を誤解していたことを悔い改めるように今も求めています。そのとき、私たちは神に赦されて聖霊を受け、新たな力により歩むようになります。(使徒2:38、3:19)