マタイの福音書16章13~20節

『・・・イエスは彼らに言われた。「あなたがたは、わたしをだれだと言いますか。」シモン・ペテロが答えた。「あなたは生ける神の子キリストです。」すると、イエスは彼に答えられた。「バルヨナ・シモン、あなたは幸いです。このことをあなたに明らかにしたのは血肉ではなく、天におられるわたしの父です。・・・』

礼拝動画

メッセージ要約

 毎週の礼拝式で告白している使徒信条は、その原型は2世紀後半にあったとされています。当時は洗礼を受けるときの信仰告白や、地域ごとの信仰の確認などに用いられました。
使徒信条は、聖書に書かれていることを基に書いています(Ⅰコリント15:3~5など)が、キリスト教とは何かを説明するときや、私たちの信じているものが何かということを確認するの役に立ちます。
 内容は3つの部分に分かれ、父、子、聖霊について書いています。
父は全能の神であり、天地を創造した方と告白することは、聖書と、その神を信じていると告白することです。
子は父の一人子の神で、私たちの主であると認めた後、受肉、ポンテオピラトによる受難、十字架、復活、昇天と時系列に書いていることは、子である神がイエスとして地上に来て成したことが、歴史的事実であると告白しています。そして、その延長に再臨と審きのことを告白するのは、これから起こることも歴史的事実と同様に確かであると告白しています。
最後の部分では、聖霊によって、私たちが公同の教会に参加すること、交わりを持つこと、罪のゆるし、復活、永遠の命を受けることが出来ると告白しています。
 使徒信条には、神への愛や感謝、忠誠心などの感情的なことは書いていません。事実のみを伝えることによって、誤った理解を与えないようにするためです。
福音は、観念や教えでなく、事実に基づいています。信仰は、その事実を知り、認め、応答することです。応答は、賛美、聞く、祈祷、礼拝、従うといった形で現れます。