ルカの福音書1章8~14節
さてザカリヤは、自分の組が当番で、神の前で祭司の務めをしていたとき、祭司職の慣習によってくじを引いたところ、主の神殿に入って香をたくことになった。彼が香をたく間、外では大勢の民がみな祈っていた。すると、主の使いが彼に現れて、香の祭壇の右に立った。これを見たザカリヤは取り乱し、恐怖に襲われた。御使いは彼に言った。「恐れることはありません、ザカリヤ。あなたの願いが聞き入れられたのです。あなたの妻エリサベツは、あなたに男の子を産みます。その名をヨハネとつけなさい。その子はあなたにとって、あふれるばかりの喜びとなり、多くの人もその誕生を喜びます。
メッセージ要約
クリスマスを迎えるこの時期に、みなさんは何を考えて主の前に出ておられるでしょう。家族や隣人の困難や痛みはもちろん、いろいろなものを通して入って来る世界のニュ―スは、わたしたちの心を揺さぶります。けれども多くのことが、自分とは遠く離れたことのように思われ、気にはなっていても何もしないままで終わってしまいます。神はイエス・キリストを通して、わたしたちに対する熱い思いを表してくださいました。その誕生に際し、ザカリヤとエリサベツを通して行われた出来事は、人々の心に、神の恵みの業の始まりを予感させました。クリスマスに関連する出来事は、恐れや悲しみを伴うものもありましたが、彼らの喜びのためであると同時に、多くの人の喜びのためであり、すべての人に対する救いのためだったのです。その中心は、神がどんな時にも共にいてくださるという約束であり、この約束が事実であることを体験した人々は、どんな苦しみや困難の中にあっても、主にある望みを持ち続けることができたのです。わたしたちは自分の人生を通して、この希望、そして喜びを、人々に届けながら生きることができるのです。すなわち、わたしたちの困難や苦しみが、神の愛、そして救いを届ける力となるのです。共にいてくださる神を喜び、感謝しつつ祈り続けようではありませんか。