『新しく生まれ、生ける望みを持つ』船田肖二師
第一ペテロの手紙1章3~5節
・・・私たちの主イエス・キリストの父である神がほめたたえられますように。神は、ご自分の大きな憐れみのゆえに、イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって、私たちを新しく生まれさせ、生ける望みを持たせてくださいました。・・・
メッセージ要約
五月も終わりを迎えようとしています。暑くなったり寒くなったり、体調を崩しておられる方も多いのではないでしょうか。神は今も、わたしたちの内にあって力強く働いてくださっていますが、言葉の理解による信仰に慣れていると、知らず知らずのうちに神の働きを小さなものにしてしまうことがあります。
神は言葉だけでなく、現実の歩みの中でも、わたしたちの思いを超えた具体的な御業を通しても励まし導いてくださいます。
ペテロは主と出会ったとき、主の言葉に従うことにより、驚くべき出来事を体験します。主と共におられる神が、生きて働かれるのを見たのです。その出来事はペテロに自分の罪を自覚させましたが、主はその彼に声をかけられます。
網を捨てて主に従ったペテロは、主と共に歩むことによって、さらに深く自分を知り、自分に絶望すると同時に、神を信じ主と共に生きる恵みに目が開かれていったのです。
すなわち彼は、イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって、新しく生まれ、生ける望みを持つようになったことを証ししています。しかも網を捨て、生活の基盤を失ったはずのペテロでしたが、朽ちることも、汚れることも、消えていくこともない資産を受け継ぐものとされていることを喜び、現実の歩みの中で経験するあらゆる試練の中にあっても、その望みのゆえに大いに喜ぶものとされたのです。
これはわたしたちも同じです。主と出会い、自分の罪を自覚して絶望していたとしても、主は、わたしたちに主の御業を体験させ、わたしたちを喜びにあふれさせてくださるのです。