ペテロの手紙第一5章8~9節
「身を慎み、目を覚ましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、吼えたける獅子のように、だれかを食い尽くそうと探し回っています。堅く信仰に立って、この悪魔に対抗しなさい。ご存じのように、世界中で、あなたがたの兄弟たちが同じ苦難を通ってきているのです。」
メッセージの要約
あなたにとって今を生きることには、どんな意味があるのでしょう。わたしたちが気づかなくても、家族をはじめいろいろな人が、『わたし』という存在そのものによって影響を受けていることは、間違いありません。ましてや、神がわたしたちを知り、愛をもって寄り添ってくださっているとするならば、わたしたちは何を恐れることがあるでしょう。ただ自分の目に映るものによって、流されてしまわないように、心の目を開いて神の愛の御手を見続けることが大切です。そして、それによって神を証しし、神によって与えられる平安を告げ知らせることができるのです。
ペテロは、主に選ばれ愛されました。神は彼の性質を知った上で取り扱い、立たせてくださったのです。そのペテロが「身を慎み、目を覚ましていなさい」と語ります。悪魔の狡猾さを知っているからこそ、主から目を離さず、信仰によって悪魔に対抗することの重要性を自覚し、それを語っているのです。
わたしたちがどんなに信仰深かったとしても、サタンはその上を行きます。隣人を愛し、神の御心を求めて行なっていても、気が付けばサタンはすぐそばにいて、わたしたちを支配しようとします。すなわち、神を忘れさせ、わたしたちを自分の力や経験に頼らせようとするのです。これはだれもが経験することです。しかし神はサタンより強いのです。わたしたちの心に語りかけ、本心に立ち返らせてくださいます。この時に必要なのが、自分が握っているものを手放すこと、すなわち、神を信頼することです。わたしたちが地の塩、世の光として輝くために、主は十字架の救いを用意してくださっただけでなく、わたしたちの内にあって力強く支えてくださっているのです。