2025年度 No.34

『感謝を持ち続ける』 井上義実師

申命記11章13節~21節

あなたがたは、わたしのこのことばを心とたましいに刻み、それをしるしとして手に結び付け、記章として額の上に置きなさい。

メッセージ要約

本日は、白河栄光教会・喜多方待望教会の2教会に教会応援として来られて心から感謝します。12年前に黒磯教会から東京に移り、季節の変化は感じても、自然は感じません。山があり、川があり、土の上での営みがある所は心が安らぎます。今日は収穫感謝礼拝になります。神様への感謝を受け止めていきましょう。

 申命記に至るまでイスラエルの民の歩みはダイナミックでした。出エジプト、律法授与、幕屋建設があり、40年間の荒野の旅路と目まぐるしいです。
神様の約束は乳と蜜の流れる約束の地の征服でした。その地は「山と谷の地であり、天からの雨で潤っている。」(11節)、「年の初めから年の終わりまで、あなたの神、主が絶えずその上に目をとどめておられる地」(12節)とあります。神様は実際的・物質的な祝福、霊的・信仰的な祝福を約束されました。

 神様の祝福の約束には条件が付きました。「主を愛し、心を尽くし、命を尽くして仕えよという命令、…確かに聞きたうなら」(13節)です。雨は降り、農作物は実り、家畜は満ち足ります。13節の言葉は申命記に繰り返され、特に6:4~9がイスラエルの家庭教育として命じられました。イスラエルの民は最も大切な御言と聞かされ育ちます。マタイ22:35からはイエス様は律法の中で第一のものとし、第二のものとして隣人を自分自身のように愛する(レビ19:18)ことを語られました。神様を愛すること、自分を愛すること、隣人を愛することは神様の祝福を受ける条件です。

 神様を愛し、自分を愛し、隣人を愛していれば、自己中心によって周囲の関係が悪化することなく、神様と人と共に喜びながら生きることができます。神様への感謝、人への感謝が自ずと生まれていくのです。今が一番感謝ですという言葉は信仰者の共通フレーズですが、この言葉から一人の老姉妹を思い起こします。… 主に感謝し、人に感謝し、あふれる恵みを数えて感謝し、祝福の只中を歩みましょう。