2025年度 No.32
『あなたがたは幸いです』 宮崎星人神学生
マタイの福音書5章1節~12節
・・・『心の貧しい者は幸いです。天の御国はその人たちのものだからです。・・・』
メッセージ要約
日に日に寒くなり、また果物が美味しく実る時期になりました。本日は、主イエスが山に上り、弟子たち、群衆に向けてお話をされたところです。まず語ったことは、「こういう人は幸いである」と8つの祝福の言葉でした。
けれども内容は幸いであると思えないことでした。
1,『幸いである』
幸いと思うことができることも述べられていますが、「心の貧しい者」「悲しむ者」「義のために迫害されている者」というのは、この世の中では決して幸いと思われないことではないでしょうか。聖書におけるこの『幸い』とは神様から与えられ、祝福されている状態のことです。神様が私たちの内に入って働いてくださるから祝福され、幸いと思うように変えられるのです。私たちの考え方次第で幸せになるとは言っていないのです。
2,『示される義』
『義』とは、民に対する神の愛とあわれみの真実のことを言っています。
「神の愛とあわれみに飢え渇く者は幸いです」と置き換えてみるとわかりやすいかもしれません。主イエスはこの地上に来られ、十字架と復活をなされました。それは私たちの救いのゆえに神の愛とあわれみを示してくださったのです。それだけでなくこの地と天において祝福されるとも言っているのです。
3,『幸いであることを信じる』
幸いの宣言はなかなか受け入れがたく喜べないことです。それは主イエスもご存じです。けれどもこれは真理です。後に主イエスは弟子たちに「だれでも、わたしにつまずかない者は幸いです」(マタイ11:6)と語っています。主イエスの言葉を信じる歩みがクリスチャンの本来の歩みではないでしょうか。神様のなされるみわざを信じ、幸いと覚える時を待ち望みましょう。