2025年度 No.30

『イエス様の時とは』 森英樹師

ヨハネの福音書2章1節~11節

・・・イエスは母に言われた。「女の方、あなたはわたしと何の関係がありますか。わたしの時はまだ来ていません。」母は給仕の者たちに言った。「あの方が言われることは、何でもしてください。」・・・

メッセージ要約

序論.カナの婚礼の出来事

イエス様が最初に「栄光を現された」奇跡。

結婚披露宴でぶどう酒が不足するという大問題が起きる。

当時、ぶどう酒を切らすことは新郎新婦にとって大きな恥であり、村での生活にも影響する深刻な事態だった。

1.マリヤの役割と信仰

マリヤは宴会のまとめ役として全体を見ていた。

給仕から「ぶどう酒がありません」と知らされ、イエスに伝える。

イエスは「わたしの時はまだ来ていません」と応答。しかしマリヤは「この方が言われることを何でもしてください」と給仕に伝える。

2.給仕たちの従順

イエスの命令は「水がめをいっぱいにする」こと。しかし必要なのはぶどう酒であり、理解できなかったはず。

しかも6つの石瓶に水を満たすのは600リットル、半日以上かかる大変な作業。

それでも彼らは「縁までいっぱいに」従った。さらに「水を料理役に持って行け」という命令にも従った。

3.従順と奇跡

奇跡は、人々の従順を通して現された。

彼らの内心には疑いや不満もあったが、主は弱さを知りつつ用いられた。

必要とされ、役に立つ喜びを彼らは味わった。

結論.「イエスの時」とは

この場面で「時が満ちた」のは、マリヤが息子イエスではなくイエス様を「主」として従う姿勢をとった瞬間。その時イエス様の時は満ちた。

神の国(神の支配)は、私たちが主に従う信仰をもつ時に開かれる。この朝マリヤの信仰に教えられ私たちも遣わされよう。