2025年度 No.27

『与え奪う主』 宮崎星人神学生

ヨブ記1章13節~22節

・・・主は与え、主は取られる。主の御名はほむべきかな。・・・

メッセージ要約

 私たちは生きる上で楽しいことばかりではありません。ときに大きな困難が立ちはだかることもあります。なぜそのようなことが起きたのか苦しむことはないでしょうか。ヨブという人は厳しい試練に遭ったことで知られています。彼は正しい人であったのにも関わらず多くのわざわいに遭います。それは神とサタンとのやり取りから起こりました。サタンはヨブが信仰的で正しいのは神がヨブを祝福したからであり、祝福されなかったら神を呪うと主張しました。けれども神は与えたものを奪ったとしてもヨブの信仰は変わらないと言い、一時的に神はサタンに受け渡しました。それは神がヨブへの信頼のゆえでした。けれどもヨブはその神とサタンとのやり取りを知りません。

1  『奪う主』

 サタンは神がヨブに与えたもののほとんどを奪いました。神はサタンを用いてヨブに試練を与えたのです。そこに人知をこえた神のご計画があります。主イエスも私たちを救うために十字架という試練を受けました。罪を犯さない潔白なヨブに災いがあるということはこの世には因果応報で成り立たないことがあるのではないでしょうか。

2  『与える主』

 ヨブは7人の息子と三人の娘、多くのしもべ、多くの財産が与えられていました。けれども実際それだけではありません。全能の父はからだ、魂、すべての感覚、理性、飲み物、食べ物、衣服、またすべての被造物などを与えてくださいました。すべて神の恵みによるものです。

3  『与え、奪う主を受け入れるヨブ』

 主権者である神は祝福もわざわいもなされるものであるとヨブはそのように受け入れました。与えられたものは自分のものとして受け取らず、神のものとして受け入れたのです。私たちも日々の中で神様が与えてくださったものを神様のご用にお使いくださいとお祈りしていきたいと思います。