2025年度 No.21

『知れ。わたしこそ神』 金田ゆり師

詩篇 46篇1節~11節

・・・「やめよ。知れ。わたしこそ神。わたしは国々の間であがめられ地の上であがめられる。」・・・                

メッセージ要約

序論:困難を避けるより、困難を乗り越える力を

 詩篇46篇は、天地万物を創られた神様への絶大な信頼を謳った詩です。私たちは、神様の許しの中で、避けられない戦いや困難があります。私たちに必要なのは、困難が全く起きない人生ではなく、困難を乗り越える力なのです。その力はどこにあるのでしょう。

神はわれらの避け所、力、強き助け (1~4節)

 詩篇の作者は、開口一番、天地万物を造られた神はどのようなお方か、と告白します。神は、危険や困難が押し寄せるときに、われらの避け所、力、強き助けとなってくださる。徹底的な破壊に直面する時も、神の側から真っ先に手を差し伸べ、さらには喜びをも与えて下さる神なのだと言います。

神は、私たちと人格的に関わり、現実的で、具体的な本当の助けとなってくださるお方です。困難は、あなたが神というお方を体験し、この御言葉の告白が、あなたのものとなるためにあるのです。

われらの手の及ばないところで、既に勝利は用意されている (5~7節)

 あなたが途方に暮れても、落ち込んでも、倒れても、神の側には何も問題ありません。あなたがどういう状態であろうと、神はそのただ中におられ助けてくださる。この約束の御言葉は変わりません。このお方は、私たちの手が及ばないところへの、圧倒的な助けを既に用意されているのです。神を知らない、頼らない人生は、なんとつらい人生でしょう。目の前の困難より、もっとつらいことは、頼るべきこのお方を知らないことです。困難があっても、このお方を知り信頼できる人生は、本当に幸いな人生です。

神を知るための人生 (8~11節)

 神は、歴史の中で起こっている戦争のすべてを、やめさせてくださいます。神の強制終了が必ず来るということです。また、私たちの人生の中で様々な戦いが起こることは避けられない、しかし神の勝利も確実で避けられないのです。

すべての戦いに、困難と試練に、「やめよ」と権威をもって命じられる神は、「知れ。わたしこそ神」と言われます。わたしこそが、まことの神であり、あなたの神であることを知りなさいと、言われます。

私たちの人生は、このお方を知る人生です。避けられない困難と戦いは、このお方を知るためにあるのです。このお方を信頼したときに、確かに神は、われらの避け所、力、強き助けであった。私の手の及ばぬところで勝利してくださった。このお方こそ、まことの神、私の神であると知る人生を、私たちは送るのです。

結論

 私たちの困難を乗り越える力は、神ご自身です。私たちの人生は、このお方を知るための人生です。この詩篇46篇の告白が、私たちの、あなたの告白となりますように。