2025年度 No.20
『赦しを与える方』 宮崎星人神学生
ヨハネの福音書8章1節~11節
・・・あなたがたの中で罪のない者が、まずこの人に石を投げなさい。・・・
メッセージ要約
私たちは人とぶつかることがしばしばあります。それにより相手をゆるせない思いが出てくることがあり、攻撃的になったり、憎しみに変わったりすることがあるかもしれません。逆に自分が招いた裁かれるべきことが赦しをもらえたときに喜びを感じたりします。今日のテーマ「赦し」です。
姦淫の場で捕らえられた女性は違う男性と関係をもちました。これは赦されない行為で、モーセの律法で石打ちの刑で裁くことになっていました。ここでは姦淫の女性を裁判する場面です。
律法学者とパリサイ人はイエス様を嫌っており、なんとかしてイエス様を殺そうと考え、「石打ちにするよう言われているが、あなたは何というのか」と問い、陥れようとしました。また他の人々はこの女性を赦せず殺そうと思っていました。けれどもイエス様は「あなたがたの中で罪のない者が、まずこの人に石を投げなさい。」と言われました。
誰も罪を犯したことがない人はいません。犯罪はしていなくても誰しも罪を犯しているのです。けれども私たちは自分の罪よりも人の罪を見てしまうことがあり裁こうとする思いがあります。ですが唯一罪のないイエス様が十字架に架かり、私たちが裁かれるべき罪を負ってくださいました。本来赦されない罪をイエス様が「さばきを下さない、行きなさい。」と赦してくださったのです。
私たちはそれぞれイエス様に愛されていてイエス様の赦しの中に生かされています。イエス様の赦しを受け取ることで自分を赦すことができ、また自分以外の人にも赦すことができるのです。
日々の中でイエス様の赦しの声に耳を傾けていきましょう。