『神の力強い御手の下にへりくだれ』船田肖二師
第一ペテロの手紙5章6~7節
・・・ですから、あなたがたは神の力強い御手の下にへりくだりなさい。神は、ちょうど良い時に、あなたがたを高く上げてくださいます。あなたがたの思い患いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。・・・
メッセージ要約
復活なさった主は弟子たちに、以前から話していた父の約束を待つように言われました。弟子たちは集まりその約束の実現を待ちます。主と共に歩んだ生活から、主の十字架、そして主のよみがえりを目撃したとはいえ、仲間だけでの生活において、彼らはどんなことを考えまた感じたでしょう。
それまでは目の前におられる主の言葉を聞き、ただ主に従うだけで、学ぶことは沢山あったとしても、自分自身で悩み、そして考えるということはそんなになかったかもしれません。
しかし、主の姿が側に見えなくなった時、彼らは不安と戦い悩みつつも、主の語られたことや なされた業を思い出しながら、今自分の前にある現状をどう理解し、何をしていけばよいのかを考えるようになっていきました。
そしてこれはわたしたちも同じです。目に見える所に主の姿は見えず。主の語られた言葉となされた業を、聖書を通して知ることが出来るだけで、あとは、主が生きておられることを体験した人々のあかしが、わたしたちに与えられているすべてです。
けれども神の約束は『待ちなさい』であり、神を信じて待ち望むとき、神はわたしたちをへりくだらせてくださり、平安に満たしてくださいます。
自分の中にある小さな自信は、気がつけば自分を高ぶらせ、不安や恐れをもたらします。それでもそれに気が付き神の前に出るとき、頼るのは自分ではなく、神であることを教えられるのです。
そして神により頼む決断は、わたしたちの不安を神への期待へと変えて下さいます。あなたは何を土台としているでしょうか。
移り変わっていく、この世とこの世の物にではなく、わたしたちにいのちを与え、変わることがなくわたしたちを愛し導いてくださる、神を前にして歩ませていただこうではありませんか。