2024年度 No.45

『キリストにある信仰に励みなさい』船田肖二師

ペテロの手紙第二 1章10~15節

ですから、兄弟たち。自分たちの召しと選びを確かなものとするように、いっそう励みなさい。これらのことを行っているなら、決してつまずくことはありません。このようにして、私たちの主であり救い主であるイエス・キリストの永遠の御国に入る恵みを、豊かに与えられるのです。…

メッセージ要約

 ペテロにとっての信仰は、イスラエルの歴史に証され、示された主なる神に対するものであり、律法に従うことにありました。しかし、イエス・キリストに出会うことによって、父なる神の思いを知り、人の思いを超えて働かれる神を知ることになります。その中でペテロは、自分の持っている弱さや罪を知り、けれどもその弱さの中でも力強く働く聖霊なる神の御手を経験し、神と共に生きる新しい信仰の歩みに踏み出すこととなったのです。
 私たちが信仰を持っており神を信じているつもりでも、日常はわたしたちに神を忘れさせ、この世の価値観や、目の前にいる人の言葉に振り回されたりしてしまいます。だからこそ、人の弱さを知っていたペテロは、信仰を持つだけでなく、励むことが大切であることを教えているのです。神を大切に思っていても、目に見えない神を思うことは、意識的に行わなければついつい忘れてしまいます。礼拝を守ることによって週ごとに神の前に出れる人は幸いですが、礼拝に出ていても神の前に出ていなければ、心はこの世に縛られたままになってしまいます。ですから礼拝において形だけでなく、心から神の前に出る訓練をし、日常生活の中でも、主なる神をいつも心に覚えることが出来るように努力し成長することが大切なのです。そうすることで、どんな時にも主が共におられることを思い出すことが出来、心にくつろぎと安心を感じることが出来るのです。
 みなさんは、日常に平安とくつろぎを感じておられるでしょうか。わたしたちが、どんな時にも共にいてくださる主を忘れないために、意識して神に近づかなければ、すぐにこの世に流されてしまいます。互いに励まし合いながら、主によって約束された平安をしっかり握っていきましょう。