2024年度 No.35

『万軍の主の熱心』船田肖二師

イザヤ書9章6~7節

一人のみどりごがわたしたちのために生まれる。一人の男の子が私たちに与えられる。主権はその肩にあり、その名は「不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君」と呼ばれる。その主権は増し加わり、その平和は限りなく、ダビデの王座に就いて、その王国を治め、さばきと正義によってこれを堅く立て、これを支える。今よりとこしえまで。万軍の主の熱心がこれを成し遂げる。

メッセージ要約

 いよいよ今週から待降節(アドベント)に入りました。これは、イエス・キリストの誕生を記念するクリスマスを待ち望み、その大きな救いの御業を覚えると同時に、わたしたちの内に行ってくださった一つ一つの恵みを数え、感謝する時でもあります。みなさんは、どんな感謝をささげられるでしょう。
 イエス・キリストの誕生は、以前から予言されていました。特にイザヤはその救い主がどのような方で、どんな働きをするかを繰り返し記しています。
 現在は、日本でも12月は『クリスマス』として覚えられていますが、『救い主イエス・キリストの誕生を覚え祝う日』、としてはあまり認知されていません。ましてや、イエス・キリストが世のすべての人に、罪の赦しと永遠の命の希望を与えるために、十字架の死に向かってその生涯を歩まれた事実は、ほとんど隠れてしまっています。だからこそ今、主が与えてくださった自由と、主にある平安を心から喜ぶことが、主を知らない人に対しての希望のメッセージとなるのです。なぜなら、主こそわたしたちの理解者であり、この世界を愛して平安を与え、神の権威をもって導いてくださる、力ある神だからです。わたしたちの頑張りではなく、すべての権威をもっておられる神の熱い思いによって、この救いが成し遂げられていくのです。わたしたちはただ主を信じ、神のして下さる働きを待ち望もうではありませんか。わたしたちの主は生きておられ、今もわたしたちを通して御業を表してくださるのですから。