2024年度 No.20

『約束の子の花嫁(2)』石﨑善土師

創世記24章29~61節

…しもべは彼らに、「私が遅れないようにしてください。主が私の旅を成功させてくださったのですから。主人のところへ行けるように、私を帰らせてください」と言った。…

メッセージ要約

 御使いに導かれ、リベカと出会ったアブラハムのしもべは、リベカをイサクの花嫁として迎えるために兄のラバンと交渉しました。そして、すぐに帰ろうとします。
1.ラバンとの交渉
しもべはリベカに招かれ、ラバンの家に着き、食事の用意がされました。しかし彼は、使命を果たすことを優先し、食事の前に用件を話しました。その内容は、アブラハム遣わされたことから、ここに来るまでの経緯で、主人アフラハムの思いと、主がしてくださったことについてでした(34~48)。ラバンと母ベトエルはそれを聞くと、「主からこのことが出た」と、リベカを連れて行くことを了承します(50,51)。しもべは再び、地にひれ伏して主を礼拝しました(52)。
主がよくしてくださったことは、その最中には気付かないことが多く、後から気付きます。アブラハムとしもべは、先が見えない中で、主を信頼して御使いについて行くことで、主がよくしてくださったことを知りました。それは、私たちも同様です。
2.帰途の準備
しもべは神の恵みを確認しましたが、そこで満足して気を緩めることなく、次の一歩を踏み出します。彼の使命はまだ途中だったからです。それに対し、リベカも同意します。リベカにとっては、場所も相手もよく知らないところへ飛び出します。今度はリベカに、しもべから聞いた主への信頼、決断がみられます。
3.まとめ
先が見えなくとも、信じて飛び出したことにより、しもべは主の導きに気付き、体験しました。そして、花嫁を迎えることに成功し、主への信頼が増し加えられました。そしてすぐに、帰途につこうとするのは、しもべにとって、神の恵みは、次の一歩の原動力となったからではないでしょうか。わたしたちも、信じて踏み出す事で、神の恵みを得、次に踏み出す力を受けるのことは、同じ歩みなのではないでしょうか。