2024年度 No.14

サラの葬り』石﨑善土師

創世記23章1~20節

…その後アブラハムは、マムレに面するマクペラの畑地の洞穴に、妻サラを葬った。マムレはヘブロンにあり、カナンの地にある。こうして、この畑地とその中にある洞穴は、ヒッタイト人たちの手から離れて、私有の墓地としてアブラハムの所有となった

メッセージ要約

サラの略歴
0歳   父テラ(140歳)の子として、カルデアのウルでサライとして誕生
     異母兄弟アブラム(10歳年上)と結婚
     父テラ、夫アブラム、甥ロトとともにカナンに向け出発
65歳  夫アブラム、甥ロトとカナンに到着
     飢饉のため、エジプトに下り、ファラオに召し入れられそうになる
75歳  女奴隷ハガルを夫に与え、翌年イシュマエルを得る
89歳  神の命令で改名、サラとなる。夫アブラムは、アブラハムとなる
     息子を与えられる預言を聞き、心の中で笑い、指摘される
     夫アブラハムとネゲブ地方へ移り、アビメレクに召し入れられそうになる
90歳  預言通り、息子イサクを与えられる
     イサクの乳離れの宴での出来事から、ハガルとイシュマエルを追い出す
127歳 ヘブロンにて、夫アブラハムが留守のときに召天

 サラの言動は、ときに夫アブラハムを苦しめました。また、信仰深い様子は見られませんでした。しかし、聖書はサラを特別な女性として扱っています。生きた年齢が書かれている女性は、彼女だけ。アブラハムが泣いたのは、彼女のためだけ。信仰を持っている人は、サラの子と言われます(1ペテロ3:6)。
 サラが特別になったのは、(キリストの型である)アブラハムの妻であったことと、アブラハムに従ったからです。このことは、私たちの神への従順が不完全であっても、イエスの花嫁である私たちが、イエスによって神から特別な存在とされることを意味しています。アブラハムがサラを葬るための洞穴を正式に所有したように、イエスの死による神と私たちの正式な契約は決して反故にされることはありません。