使徒の働き1章3~8節
…使徒たちと一緒にいるとき、イエスは彼らにこう命じられた。「エルサレムを離れないで、わたしから聞いた父の約束を待ちなさい。ヨハネは水でバプテスマを授けましたが、あなたがたは間もなく、聖霊によるバプテスマを授けられるからです。」…
メッセージ要約
今日はペンテコステ(聖霊降臨日)の礼拝です。教会にはいろいろな記念日がありますが、イエス・キリストの誕生を記念するクリスマス、主の十字架の死からの復活を記念するイースター、そして天に帰られた主の 約束された聖霊が待ち望んでいた人々に下ったことを記念するペンテコステは、主を信じるすべての人にとって、大切な意味を持ちます。またペンテコステは教会の誕生日ともいわれ、目に見えなくても共にいてくださる主によって一人ひとりが結び合わされキリストの体なる教会を形成していく始まりとなりました。今日はルカの福音書を記したルカが、主が天に帰られた後、聖霊によって人々がどのように変えられ、主が生きておられることを証ししていったかを記した使徒の働きの最初の部分を開いています。
弟子たちにとって、イエス・キリストがよみがえられたとは大きな喜びでしたが、天に帰られた後 どのように生きるかが大きな課題となりました。主は弟子たちと共におられた時、いつも父なる神を見上げ、祈りによって交わりを持っておられました。弟子たちはその姿を見ていましたが、その意味を十分には理解していませんでした。しかし彼らは、「待て」と言われた主の言葉を信じて待ち、主と共に歩んだ日々を思い返し、聖霊が下った時、主が共におられた時に経験した、喜びや平安を初めて実感することが出来たのです。罪を告白し、キリストの十字架の恵みによって救いにあずかるのは大きな恵みです。けれども神がわたしたちの内に住み、どんな時にも離れずに寄り添っておられることを信じていなければ、わたしたちの内にわいてくる不安や恐れは消えることはないでしょう。だからこそ、良い考えや行為を頼りにするのではなく、すべてをご存知の主が、わたしたちを新しくし用いることのできると信じ、いつも目の前において歩もうではありませんか。「主を待ち望む者は新しく力を得,鷲のように、翼を広げて上ることができる。走っても力衰えず、歩いても疲れない。」 わたしたちも、自分の重荷や思い煩いの一切を主に任せて、主の平安が与えられるまで主を待ち望もうではありませんか。