ヨハネの福音書3章16節
神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである
メッセージ要約
救い主イエス・キリストの誕生を覚え、今年もみなさんと共に礼拝できることを、心より感謝しています。コロナも落ち着いてきたとはいえ、インフルエンザやいろいろな感染症を通して、わたしたちがいかに弱く小さな存在であるかを、実感させられています。またロシアのウクライナ侵攻をはじめとし、世界の各地で起こっている紛争や迫害の事実は、わたしたちの生きる世界の現実を思い出させ、国内においても、災害だけでなく、格差からくる貧困による日常の破綻は、わたしたちが何のために生きているのかを、問いかけてきます。神はこの時代にいったい何を求めておられるのでしょう。イエス・キリストの誕生は、世界の片隅で起こった小さな出来事でしたが、その生涯は、神がどのようにわたしたち一人ひとりを愛しておられるかを示してくれています。そして、わたしたちが神に愛されていることを知って生きることにより、自由と喜びにあふれた生涯を生きることが出来るようにしてくださったのです。すなわち神はイエス・キリストを通して、わたしたちが神から離れて的外れな生き方をしていることを示し、イエス・キリストの十字架の死を、自分のためであったと受け入れることによって、神との和解と永遠の命の希望を得ることが出来るのです。
この時代に立てられた者として、わたしたちに何ができるでしょうか。いつの時代も悲しみや痛みは尽きないですが、イエス・キリストがわたしたちの破れ口に立ち、わたしたちに自由と希望を与えてくださったことを覚え、わたしたちも破れ口に立つ者とならせていただきたいものです。わたしたちは知らぬ間に、良かれと思って小さな破れを大きく広げてしまいます。けれども、わたしたちのために命を捨ててくださった主の助けによって、わたしたちも破れ口に立つ事ができるのです。イエス・キリストによって与えられた喜びが、主の愛しておられる全世界のすべての人々に届くように祈ります。