2023年度 No.36

『主を待ち望む』船田肖二師

イザヤ書40章27~31節

…しかし、主を待ち望む者は新しく力を得、鷲のように、翼を広げて上ることができる。走っても力衰えず、歩いても疲れない。

メッセージ要約

 今日からアドベント(待降節)に入ります。振り返ればいろいろありましたが、神様の恵みにあふれていた一年であったことを思います。その根拠は、神であるのに人となって下さったイエス・キリストであり、その十字架によってあらわされた神の愛です。限りある人生を生きる私たちは、この世においていろいろな事に疲れ、傷つきます。しかし、神はわたしたちに、その存在を示すことによって希望を与え、力を与えてくださいます。
 神に選ばれたイスラエルの人々は、神を信頼し従おうとしました。けれども、気が付けば見えるものに惑わされ、すぐに神を忘れてしまい、不安とおそれの波に飲み込まれてしまうのです。イスラエルの人々にとって、身近な存在であったはずの神なのに、神が遠くに感じられ、絶望してしまうのです。けれども神は、わたしたちが本心に立ち返り、神を信じて待ち望むことによって、私たちの心をひらき、それによって与えられる平安を、体験させてくださるのです。
 あなたは今、何に望みを置いているでしょう? もしあなたが、気付かないうちに神の存在を忘れてしまっていたならば、今年のクリスマスを迎えるにあたって、もう一度神の恵みを数え、神が生きておられることを確認し、神によって与えられる希望を、しっかり握ろうではありませんか。