2023年度 No.34

『神に立ち帰れ』船田肖二師

マラキ書3章6~7節

…「あなたがたの先祖の時代から、あなたがたはわたしの掟を離れ、それを守らなかった。わたしに帰れ。そうすれば、わたしもあなたがたに帰る。 ―万軍の主は言われる。― しかし、あなたがたは言う。『どのようにして、私たちは帰ろうか』と」…

メッセージ要約

 気が付けばもうすぐアドベント。振り返ると、想像もしなかったいろいろな出来事に導かれていたことに驚きます。一年前は、飛び込んでくるニュースや自分の考えで将来を計画していたとしても、それをはるかに超える出来事が現実に起こるのです。
 今日は旧約の最後に記されているマラキ書をひらいています。神は「わたしはあなたがたを愛している。」と語られますが、人々は「どのように、あなたはわたしたちを愛してくださったのですか」と問い返します。やがてマラキ書を通して、神に従っているつもりの人々が、神を信頼することを忘れ、自分を優先する生き方を選んでいることが明らかにされていきます。神はそんな人々が、神の物を盗んでしまっていることを指摘すると同時に、「十分の一をことごとく、宝物蔵に携えて来て、私の家の食物とせよ。こうしてわたしを試してみよ」「わたしがあなた方のために天の窓を開き、あふれるばかりの祝福をあなたにそそぐかどうか。」と強いチャレンジを与えられました。この後多くの時を経て、神の揺るぎのないメッセージとして「このようにあなたがたを愛します」とイエス・キリストの誕生を迎えます。
 毎日の歩みの中で、わたしたちはどうしても、すぐに神の救いや祝福を求めますが、神はわたしたちの時をはるかに超えて御業を行われると同時に、今まで積まれた祈りの結果として、思いがけないときに御業を表してくださる事を思います。そのようなことを考えながら振り返るときに、神のなされることの豊かさに改めて気付かされます。だからこそ自分のためや、目に見えることのためだけでなく、神を信頼し、他の人のため、これからの時代のために働くものとさせていただきたいと願います。主がわたしたちを愛してくださっていることを、イエス・キリストの十字架によって示してくださっているのですから、今一度、イエス‣キリストの十字架の道を用意してくださった神の愛を受け止め、その愛の内を歩もうではありませんか。