創世記15章7~21節
…その日、主はアブラムと契約を結んで言われた。「あなたの子孫に、わたしはこの地を与える。エジプトの川から、あの大河ユーフラテス川まで。…
メッセージ要約
創世記15、17章は、アブラハム契約について書かれています。今までの、主による約束から契約となり、好意から義務、権利へと、より保証されたものへと変わりました。
12章からはじまった、アブラムに対する、主の約束は、時が進むにつれて具体的になり、明確になって行きます。その内容は、前回と合わせて2つの事柄があります。子孫についてと、土地についてです。このアブラハム契約は、私たちの救いの契約の原型となっています。
「子孫は、星のようになる」ということは、数が増え繁栄することばかりではなく、アダムから続いていた、キリストに至る系図が、アブラムからイエスへと繋がることを保証ます。そして、信仰によって子孫として見なされる私たちへと繋がります。
「あなたの子孫に、この地を与える」ということは、子孫が増える約束と合わせると、一家族から民族になることを含んでいます。また、子孫たちが奴隷の身分から解放され、自由な民となって住むところが確保される約束でもあります。そして、天の国に住む場所を与えられる私たちへと繋ります。
儀式の際中、アブラムは深い眠りに落ち、先が見えないことや、子孫が苦しむことに対する不安から、暗闇の恐怖に襲われます。しかし、その闇の中に神が現れ、希望を与え、その保証となります。主の臨在だけが裂いたものの間を通り抜けたことは、この契約を実行する責任は、主だけが負うことを意味します。
私たちも、先にある苦しみを見るときに、恐れを抱きます。そのようなとき、アブラムが闇の中で主の光を見たように、自分も、闇の中に主の光を見たいと思われないでしょうか。私たちは、闇に輝くイエス・キリストという光を既に見ています。また、闇を通ることで、主にある自由の素晴らしさに目が開かれます。闇から光に目を移して、共に歩んで行きましょう。