2023年度 No.27

『主の言葉による確信』船田肖二師

ヨハネの福音書4章39~42節

…さて、その町の多くのサマリア人が、「あの方は、わたしがしたことをすべて私に話した」と証言した女のことばによって、イエスを信じた。それで、サマリア人たちはイエスのところに来て、自分たちのところに滞在してほしいと願った。そこでイエスは、二日間そこに滞在された。そして、さらに多くの人々が、イエスのことばによって信じた。彼らはその女に言った。「もう私たちは、あなたが話したことによって信じているのではありません。自分で聞いて、この方が本当に世の救い主だと分かったのです。」

メッセージ要約

 今日のテキストは、サマリアの女のエピソードです。一人の女がいつものように水を汲みにいった時、ひとりで座っておられたイエスと出会います。イエスは水を求めて彼女に語りかけ、そこから、ユダヤ人であるイエスが声をかけてきたことに驚いた女との対話が始まります。その対話の中でイエスは、目の前にあるのどの渇きから、永遠の命に至る命の水について教え、すべてを知っておられ、わたしたちのすぐそばにおられる神の存在を解き明かしていかれました。
 彼女は水瓶を置いたまま町に戻り、人々に自分のしたことをすべて話したイエスを紹介ます。すると、人々は彼女の語った言葉のゆえに町を出て、イエスに会いに行ったのです。町の多くのサマリア人は、「私がしたことをすべて私に話した」と証言した女のことばによってイエスを信じましたが、イエスが二日間サマリアに滞在された後は、「自分で聞いて、この方が本当に世の救い主だとわかった」と証ししました。
 わたしたちはどうでしょう。わたしたちも、聖書や人々によって語られるイエスのことを聞き、イエスが救い主であると信じますが、与えられた日々の歩みの中で、主と親しく交わりをすることによって、この方が救い主であると確信し、平安と喜びを得ることができるのです。わたしたちの主は私たちから遠く離れておられるわけではなく、むしろ私たちの日常に寄り添い、語り続けてくださっているのですから。わたしたちも、この確信をもって歩ませていただこうではありませんか。