2023年度 No.19

『神の平安』船田肖二師

ピリピ人への手紙4章4~7節

いつも主にあって喜びなさい。もう一度言います。喜びなさい。あなたがたの寛容な心が、すべての人に知られるようにしなさい。主は近いのです。何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、すべての理解を超えた神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。

メッセージ要約

 

 八月に入ると、長崎・広島の原爆の記念日や、多くの人が犠牲となった戦争の終戦記念日があり、あらためて平和の大切さを思わせられます。けれども、今もいろいろな所に戦いはあり、みんなそれぞれに悩み苦しんでおり、それは尽きることはありません。
 神は、イエス・キリストを通してわたしたちへの思いを示してくださいましたが、その一番の恵みは、神がわたしたちを完全に知っていてくださるということであり、わたしたちの生涯に責任を持ってくださるという約束です。だからこそパウロは、どのような状況にあっても『喜びなさい!』と励まし、『神を信頼し、思い煩うことをやめなさい』と語りつづけたのです。
 わたしたちがこの神を信じることによって与えられる平安は、わたしたちの想像を超えるものです。すなわち、気づいていなかった束縛から解放され、自由となった心に喜びがあふれてくるのです。わたしたちの生きる世界は変化に富み、人々はいろいろな価値観によって生かされています。だからこそ、神が与えてくださったキリストの豊かさを楽しみ、与えられた自由を隣人のために用いることによって、キリストの思いを共有し、やがて共に心からよろこぶことができるようにしてくださるのです。
わたしたちはキリストによって、神の前に一つとなることができるのです。
 まずわたしたちが神の平安に満たされ、遣わされたところで平和の使者とさせていただこうではありませんか。