2023年度 No.16

『神に願い求めるとは』船田肖二師

ヨハネの手紙第一 5章13~15節

神の御子の名を信じているあなたがたに、これらのことを書いたのは、永遠のいのちを持っていることを、あなたがたに分からせるためです。何事でも神のみこころにしたがって願うなら、神は聞いてくださるということ、これこそ神に対して私たちが抱いている確信です。私たちが願うことは何でも神が聞いてくださると分かるなら、私たちは、神に願い求めたことをすでに手にしていると分かります。

メッセージ要約

 わたしたちの日常は、常に社会の影響を受けており、自由に生きたいと思っても、社会の仕組みはいろいろな場面で、わたしたちを束縛します。けれども、しっかりとした土台を持っていると、むしろ周囲の人々に影響を与えることもできます。神はイエス・キリストを通して、目に見える世界だけではなく、神が力強く働かれる見えない世界の豊かさを教えてくださいました。わたしたちが人間関係を土台とするのではなく、わたしたちを愛し、永遠の存在である神を土台とすることによって、周囲の人々に安心を届けることのできる存在としてくださるのです。その土台は永遠の命の希望です。
 イエス・キリストと共に歩んだヨハネは、イエス・キリストを通して与えられた確信によって、神のみこころに沿った願いが必ず実現することを知り、とするならば、願ったことはすでに手にしていると信じました。
 今の時代を生きるわたしたちは、どうでしょう。神の御心を祈っているでしょうか。それとも、自分だけの視点で、漠然とした祈りに終始してはいないでしょうか。この時代に、主なる神を知る者として立てられたわたしたちに求められているのは、愛の神を信頼し、イエス・キリストを通して与えられた神の救いを信じ切ることではないでしょうか。すなわち、見える所がどのような状況であっても、神を信じる信仰によって、わたしたちには常に希望が満ち溢れているのです。