2023年度 No.14

『互いに愛し合うとは』船田肖二師

ヨハネの手紙第一4章7~12節

「愛する者たち。わたしたちは互いに愛し合いましょう。愛は神から出ているのです。愛がある者はみな神から生まれ、神を知っています。愛のない者は神を知りません。神は愛だからです。神はそのひとり子を世に遣わし、その方によって私たちに命を得させてくださいました。それによって神の愛が私たちに示されたのです。私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛し、私たちの罪のために、宥めのささげ物としての御子を遣わされました。ここに愛があるのです。愛する者たち。神がこれほどまでに私たちを愛してくださったのなら、私たちもまた、互いに愛し合うべきです。」

メッセージ要約

  主の選ばれた弟子たちは、イエス・キリストとの交わりを通して、それぞれが砕かれ、新しい歩みを始めることになりました。彼らはみんなが同じように感じ、また受け止めたわけではなく、一人ひとりがそれぞれの生き方の中で、主を通して神の語りかけを聞いていったのです。
 その中でもヨハネは、失われることも変質することもない神の深い愛を、人々に繰り返し証ししていきました。繰り返し語られる言葉は、やがて人々の心に刻まれ、そして歌となっていきます。ヨハネは、神が愛であり、私たちの罪を贖うために宥めの供え物として御子を遣わし、その愛によって私たちに永遠の命を得させてくださったことを、みんなに伝えました。
 神がこれほど私たちを愛してくださったのだから、私たちもまた、互いに愛し合うことによって、神が共にいてくださることを実感することができるのです。私たちは、神の愛を自分のものとして受け止めているでしょうか。神によって罪が赦され、それによって与えられる自由と喜び、そして共にいてくださる神による平安を、その心に握っているでしょうか。便利なものが溢れ、多くの人が目に見えるものに流されてしまっている時代だからこそ、はじめの愛に戻り、人を愛する時に寄り添って、喜びを与えてくださる神の存在を体験しようではありませんか。