2023年度 No.08

『互いに愛し合うこと』船田肖二師

ヨハネの手紙 第一3章23~24節

私たちが御子イエス・キリストの名を信じ、キリストが命じられたとおりに互いに愛し合うこと、それが神の命令です。神の命令を守る者は神のうちにとどまり、神もまた、その人のうちにとどまります。神が私たちのうちにとどまっておられることは、神が私たちに与えてくださった御霊によって分かります。

メッセージ要約

 イエス・キリストがこの世に来てくださったことによって、当時の人々は、神の人に対する熱い思いを知ることができました。その主と共に歩んだ弟子たちは、経験した主の救いを、次の時代の人々に語り伝えました。さらに主の恵みを経験した人が、次の人へと福音を伝えていったのです。今も聖書は、主の恵みを経験した人々の思いを、直接わたしたちに語りかけてくれています。彼らが経験したのは、知識ではなく、一人ひとりの内に働きかける、生きた父なる神との交わりでした。ヨハネは、主から教えられた「互いに愛し合うこと」を実践することによって、主が共におられることを実感し、「神に従う」ことによって自由と喜びを経験しました。
 みなさんはいかがでしょう。生きている時代や環境が問題なのではありません。あなたに命を与え、愛をもって導いてくださってる神を、自分の中に見出せるかどうかが問われているのです。頭でわかっていても、平安を得られないのは、多くの場合、主がおられないからではなく、この世の知恵やこだわりなど、不必要なものを抱え、それに縛られてしまっているからです。ヨハネや主の弟子たちもみな同じでした。すなわち主を意識し共に生きることによって、それまでのこだわりや、思い込みから解放され、主の存在が鮮明にされていったのです。見えないから存在しないのではなく、主が愛してくださったように、互いに愛し合うことによって、主にある平安が確かに心を満たしていくのです。
 わたしたちも主の愛を受け止め、主の平安をいただこうではありませんか。