ヘブル人への手紙12章5~7節
そして、あなたがたに向かって子どもたちに対するように語られた、この励ましのことばを忘れています。「わが子よ、主の訓練を軽んじてはならない。主に叱られて気落ちしてはならない。主はその愛する者を訓練し、受け入れるすべての子に、むちを加えられるのだから。」訓練として耐え忍びなさい。神はあなたがたを子として扱っておられるのです。父が訓練しない子がいるでしょうか。
メッセージ要約
東日本大震災のあの日、突然始まった激しい揺れはなかなか収まらず、途中からさらにその勢いを増していきました。気が付けば、あれから12年が過ぎようとしています。その後も、災害だけでなく、コロナや戦争が世界を揺るがせ続けています。
神はわたしたちに、何を教えようとされているのでしょう。自分の生きている世界が、平和だ無事だと思っていても、いろいろな思いがけない出来事の中で、人の弱さや小ささ、あるいは醜さを思い知らされます。しかし、そんな世界の中にあっても、神はわたしたちに平安を与え、希望を持たせてくださいます。その希望は、何ものによっても奪われることのない神の恵みです。わたしたちは将来のために今を生きているわけではなく、神によって今を生かされています。すなわち、私たちが神を忘れて勝手な生き方を選ばないように、時には優しく、時には愛されているからこそ厳しい導きによって、わたしたちを正しい道に導いてくださるのです。
わたしたちの人生には、老いや病があり、また自然との闘いや、異なった生き方や考え方をしている人々とのぶつかり合いもあります。ただそれらもまた、主にあって祝福に変えられていく恵みの一歩です。だからこそ、主に覚えられ、愛されていることを忘れずに、主を見上げて、今を生きていこうではありませんか。