2022年度 No.43

『信仰に生きる』
船田肖二師

コリント人への手紙第二 13章5節

あなたがたは、信仰に生きているかどうか、自分自身を試し、吟味しなさい。それとも、あなたがたは自分自身のことを、自分のうちにイエス・キリストがおられることを、自覚していないのですか。あなたがたが不適格な者なら別ですが。

メッセージ要約

 神は聖書を通して自らの姿を現し、私たちに平安を告げてくださっています。多くの人は自分で神を選び、それにすがろうとしますが、イエス・キリストを通して示された神は、私たちを知り、しかも愛してくださっていることを教えてくださいました。けれども私たちが、聖書をよく学び、神が共におられることを喜んでいたとしても、自分の思いを優先して生きていると、気が付けば神を忘れ、この世に流されてしまいます。しかし、どんなに厳しい状況に置かれていたとしても、共におられる主を思い出し、自らを主の御手に委ねるならば、神の平安によって心に安らぎを得ることができるのです。パウロは与えられた生涯を通し、神は遠く離れた方ではなく、自分の内に生きて働かれる方であると知り、この神を信頼し自らを委ねて生きました。
 神は私たちにもそのことを示し、「このように生きなさい」と言うよりも、「どんな時にも、すべてのことを知っておられる神がいつも寄り添っておられることを忘れるな」と教えておられるのです。聖書を通して語られるどのようなメッセージも、つまるところ、いつも共にいてくださる神の平安によって与えられる、自由、喜び、平和、希望なのです。