コリント人への手紙 第二9章6~8節
「私が伝えたいことは、こうです。わずかだけ蒔く者はわずかだけ刈り入れ、豊かに蒔く者は豊かに刈り入れます。一人ひとり、いやいやながらでなく、強いられてでもなく、心で決めたとおりにしなさい。神は、喜んで与える人を愛してくださるのです。神はあなたがたに、あらゆる恵みをあふれるばかりに与えることがおできになります。あなたがたが、いつもすべてのことに満ち足りて、すべての良いわざにあふれるようになるためです。」
メッセージの要約
今年も残すところあと二か月となりました。日常とは、変化のない日々ではなく、一人ひとりにとって、想定外のことが常に起こりうる日々であることを実感しています。しかし神はすべてを知った上で、私たちを愛をもって導いてくださっていることを信じているならば、どんな状況に置かれても、常に希望が用意されていることを知ることができます。
パウロはこの手紙の中で、何によっても奪われることのない神による平安、そして喜びを得る秘訣を記しています。自分自身が決めたとおりに、喜んで、豊かに蒔くことによって、神の豊かな恵みを体験し実感することができるのです。
けれども、それは簡単なことではありません。いろいろなものを手に入れ、所有するようになると、手放すことが難しくなります。さらに、それを守ろうとすればするほど、大切なものが見えなくなり、それに縛られ自由を失ってしまいます。
あなたはどうでしょう。その心に本当の自由を得ているでしょうか。また、どのような中でも失うことのない喜びを持っているでしょうか。神はわたしたちに、何かをさせようとしているのではなく、神の恵みによって、自由を与え、喜びに満たしたいと願っておられるのです。神の恵みに満たされるために、背負っているものを下ろし、握っているものを手放そうではありませんか。