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マルコの福音書12章28~31節

「律法学者の一人が来て、彼らが議論するのを聞いていたが、イエスが見事に応えられたのを見て、イエスに尋ねた。『すべての中で、どれが第一の戒めですか。』イエスは答えらえれた。『第一の戒めはこれです。“聞け、イスラエルよ。主はわたしたちの神。主は唯一である。あなたは心を尽くし、命を尽くし、知性を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。” 第二の戒めはこれです。“あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい。” これらよりも重要な命令は、ほかにありません。』」

メッセージの要約

 朝晩はめっきり冷え込むようになりましたが、日中は抜けるような青空と、爽やかな風が頬をなでる季節になりました。とびこんでくるニュースに心を痛め、将来に対する不安が心をよぎることもありますが、すべてを知り、支配しておられる神を想い、恐れを委ねていく時、主の平安に包まれ、安心することができます。
 主は律法学者の「・・・どれが第一の戒めですか。」との質問に対し、「・・・あなたの神、主を愛しなさい。」そして、「・・・あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい。」と答えられました。それは律法学者にとって当然のことでしたが、主は彼に「あなたは神の国から遠くない。」とだけ言われました。
 知識によって神に近づくことは出来ても、届くことはできません。むしろ、神を愛し隣人を愛する生き方の中に、主は寄り添い働いてくださるのです。知っているのと、そのように生きるのとは違いますが、知ることによって、自分の生き方を変えることはできます。わたしたちは聖書を通して、いろいろな知識を学ぶことはできますが、その聖書が証ししている神を自分の中に迎え入れなければ、その恵みを手にすることはできないのです。
 聖書は生きて働かれる神を証ししているのですから、わたしたちも、わたしたちの内にいてくださる神をどこまでも信じ、神がしてくださったように隣人を愛し続けていこうではありませんか。