ヨハネの福音書16章33節
「『これらのことをあなたがたに話したのは、あなたがたがわたしにあって平安を得るためです。世にあっては苦難があります。しかし、勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝ちました。』」
メッセージの要約
八月に入ると、広島・長崎の原爆記念日や終戦記念日など、平和について考える機会が多くあります。それでなくても、コロナは依然猛威をふるっており、世界の国々の関係も緊張し、国内も地震だけでなく大雨による被害も多発しています。そんな中わたしたちも、いろいろな場面で覚悟と決断を求められます。
主はことあるごとに、父なる神の前に祈り 決断してこられました。十字架にかかられる直前には、自分が世を去るべき時が来たことを知り、残していく弟子たちに熱い思いを注がれました。そして、主の思いを受け止めきれない弟子たちを父なる神に委ねつつ、十字架の道に踏み出していかれました。主はこの世に流されずに、わたしたちの進むべき道を示してくださったのです。
あたらしい歩みをしようとする時、周囲の人々のことを考え、自分の決断を先延ばしにしたり、あきらめたりしてはいないでしょうか。生きるにあたって、覚悟を決めて決断することは大切です。時には大切なものを失い、人が離れていくことがあったとしても、自分の中に確かな土台が見つかるならば、流される人生でなく、人の行くべき道を照らし導く生き方ができるのです。苦難と戦いの溢れるこの世にあって、勝利された主を土台として、何者によっても奪われることのない主の平安を告げ知らせて行こうではありませんか。