使徒の働き4章18~22節

そこで、彼らは二人を呼んで、イエスの名によって語ることも教えることも、いっさいしてはならないと命じた。しかし、ペテロとヨハネは彼らに答えた。「神に聞き従うよりも、あなたがたに聞き従うほうが、神の御前に正しいかどうか、判断してください。私たちは、自分たちが見たことや聞いたことを話さないわけにはいきません。」そこで彼らは、二人をさらに脅したうえで釈放した。それは、皆の者がこの出来事のゆえに神をあがめていたので、人々の手前、二人を罰する術がなかったからである。このしるしによって癒やされた人は、四十歳を過ぎていた。

メッセージ要約

 ペテロとヨハネが、生まれつき足の不自由な男に「・・・ナザレ人イエス・キリストの名によって立ち上がり、歩きなさい。」と声をかけ、彼が躍り上がって歩き出したのを見た人々は、彼が神を賛美しなが歩いているのを見て、ものも言えないほど驚きました。ペテロは、集まってきた人々に、「神は、あなたがたが拒んだ、イエス・キリストの名を信じる信仰によって彼を強くしたのです。・・・」とイエス・キリストの復活と救いを人々に語り、大勢の人がそれを聞いて信じました。多くの人々が集まり、イエス・キリストの復活を信じているのを見て、民の指導者や大祭司たちは、共に集まり相談し、ペテロたちに「イエスの名によって語ることも教えることも、いっさいしてはならないと命じました。そんな時ペテロとヨハネは、「神に従うか、あなたがたに従うか、どちらが神の前に正しいと思うか」ときっぱりと告げました。実は私たちも、いろいろな場面で同じことが問われています。私たちが、イエス・キリストの名を信じることによって経験する、一つ一つの恵みは、私たちに、神に従おうする思いを与えます。人の言葉や習慣に縛られていると、心に与えられる思いよりも、みんながしているような無難な選択をしてしまいやすいものです。しかし私たちの罪を赦し、平安と喜びに満たして下さる主は、私たちを知り、私たちの実生活の中に働いてくださる方です。その主の声に聞き従う者となろうではありませんか。