マルコによる福音書8章27~30節
『・・・その途中、イエスは弟子たちにお尋ねになった。「人々はわたしをだれだと言っていますか。」彼らは答えた。「バプテスマのヨハネだと言っています。エリヤだという人たちや、預言者の一人だという人たちもいます。するとイエスは、彼らにお尋ねになった。「あなたがたは、わたしをだれだと言いますか。」ペテロがイエスに答えた。「あなたはキリストです。」するとイエスは、自分のことをだれにも言わないように、彼らを戒められた。』
メッセージ要約
昨日は、笹谷教会で38年間奉仕され、引退してから信州で信仰生活を送っておられた原匡邦牧師の告別式が、伊那福音教会で持たれました。オンラインで参加させていただきましたが、神から与えられた道を、力いっぱい歩み通された原牧師の姿を、改めて思い出させていただきました。さて、わたしたちの、主の前の備えは出来ているでしょうか。今日のテキストでは、主が弟子たちに質問する場面が記されています。「人々はわたしをだれと言っていますか。」と「あなたがたは、わたしをだれだといいますか。」という二つの質問です。人々の考えを知ることは大切ですが、問われているのは、「あなたは」という個人的質問です。わたしたちはいろいろな人から学び、教えられ、導かれますが、自分自身の立つべき土台が、どこにあるのかが問われているのです。弟子たちは、多くの人々の主に対する称賛の声を聴き、得意になっていたのかもしれません。だからこそ主は十字架にかかられる前、この質問を弟子たちにして、彼らの信仰告白を導き出して下さっていたのです。彼らは多くの日の後、このことを思い出し、主が難しいことを求められるのではなく、気が付かないうちに、主の愛の御手の中に包んでくださっていたことを知るのです。わたしたちはどうでしょうか。「主はわたしの救い主です。」と、心から告白し、いつも主の御手の中にあることを喜び、感謝しようではありませんか。