ヤコブの手紙4章1~10節(新改訳2017)

『・・・あなたがたの間の戦いや争いは、どこから出てくるのでしょうか。ここから、すなわち、あなたがたのからだの中で戦う欲望から出てくるのではありませんか。あなたがたは、欲しても自分のものにならないと、人殺しをします。熱望しても手に入れることかができないと、争ったり戦ったりします。自分のものにならないのは、あなたがたが求めないからです。求めても得られないのは、自分の快楽のために使おうと、悪い動機で求めるからです。・・・神に近づきなさい。そうすれば、神はあなたがたに近づいてくださいます。罪人たち、手をきよめなさい。二心の者たち、心を清めなさい。嘆きなさい。悲しみなさい。泣きなさい。あなたがたの笑いを悲しみに、喜びを憂いに変えなさい。主の御前でへりくだりなさい。そうすれば、主があなたがたを高く上げてくださいます。・・・・・』

メッセージ要約

今日は八月十五日、太平洋戦争が集結して76年目になります。この戦争では、日本だけで三百万人以上の方がなくなっています。私たちはなぜ争い、戦うのでしょうか。ヤコブは、それはわたしたちのからだの中で戦う、欲望から出てくると教えています。私たちは、欲しても得られないと人を押しのけ、たとい傷つけてもそれを手に入れようとします。けれども、それは私たちが求めないからであって、求めても得られないのは、悪い動機で求めるからなのです、とあります。すなわち、多くの願いと考えを持つ人々の中にあって、自分の考えに固執することにより他者を退け、自分でも気が付かないうちに神を否定し、神に敵対してしまっているのです。しかし
わたしたちが正しい判断をしなければならないのではなく、私たちを知り、愛して下さっている神に近づくことによって、心から人を受け入れ、心に平安を得ることができるようにしてくださるのです。今も私たちの周囲にはいろいろな考えが溢れています。こんな時だからこそ、全てを知り、私たちに祝福を与えたいと願っておられる神を認め、へりくだることによって、神の慰めの器となり、平和を告げ知らせる者とさせていただこうではありませんか。