『・・・わたしはあなたがたに平安を残します。わたしの平安を与えます。わたしは、世が与えるのと同じようには与えません。あなたがたは心を騒がせてはなりません。ひるんではなりません。・・・・・』
ヨハネによる福音書14章27節(新改訳2017)

八月に入り、コロナの感染も広がりを見せる中、今年も広島・長崎に落とされた
原爆の記念式典が持たれています。今日本で行われている、平和の祭典と言われるオリンピックの背後にも、全世界に悲しみや痛みをもたらす、争いや戦いがあふれていることを忘れることはできません。けれども同時に、神がイエス・キリストを通して全ての人々への愛を示し、その十字架の犠牲によって、罪の赦しと永遠の命の希望を、すべての人に約束してくださっているのです。神がわたしたちに与えてくださった救いは、わたしたちのためのものであると同時に、わたしたちのそばにいるひとりひとりに対する救いであり、神の祝福でもあるのです。わたしたちの目から見ると、この世は理解しがたい価値観にあふれた、不安定な世界に見えるかもしれません。多くの場合、その不均衡を力によって解決しようとし、多くの犠牲を生み出してきてしまいました。しかし神はわたしたちに寄り添ってくださり、平安を与えてくださいます。そしてそれはこの世の知恵や力ではなく、神の私たちへの熱い思いから出たものであり、揺るぐことのない土台、避け所なのです。みなさんはこの八月、自分を取り巻くいろいろなものを、どのように受け止められているでしょう。それがどんなに厳しいものであっても恐れるのではなく、共にいてくださる主によってその心に平安が与えられているならば幸いです。